【完】いいかげん俺を好きになれよ
あまりの気迫に一瞬言葉を失った。
アユの目はすごく真剣で、めちゃくちゃ急いで走ってきたのか汗だくだし
普段あまり熱くなることのない彼が珍しく取り乱しているのが、あたし的にはすごくビックリだった。
だけど、なんか…
不思議なことにアユの顔を見たら
ものすごくホッとして泣きそうになる。
いや、もとから泣いてたんだけど…
もっと込み上げてくるものがあって…
思わず彼の胸に思いきり飛び込んだ。
「…っ、あゆ……
アユ〜〜っ…!!」