【完】いいかげん俺を好きになれよ
みんなの顔見たらますますホッとして、気持ちが和らいだ。
あんな最悪なことがあったあとだけど、こうして駆けつけてくれる人がいるだけあたしはやっぱり幸せ者なのかもしれない。
本当に…。
「あ…でもなんでさっきアユが電話に出たの?」
「あーそれはこいつが勝手に絵里のスマホ奪ってだな…
美優のことが心配で心配で…」
「…っ、うるせぇよ政輝!黙れ!!//」
「みんなで一緒に政輝ん家で課題やってたんだよ。
美優どうしてるかなーなんて言いながらね。
そしたら泣きながら電話かけてくるからもうビックリして…」
…そうだったんだ。
だからみんなで来てくれたのか…。
「でもまぁ、とりあえず無事でよかった。
これからはもうああいうチャラ男にはノコノコついて行っちゃダメだよ?」
「そうそう…っつーか初デートでいきなり家に行くのはまずいだろ〜」
絵里と政輝に言われて改めて自分のバカさを思い知るあたし。
「…ですよね。
今度から気を付ける…」