【完】いいかげん俺を好きになれよ
そんなこと言われても、今はショックすぎて何も考えたくなかった。
昨日はあのあとキスマークで大騒ぎして、政輝の家ではみんなに色々聞かれて説教され、アユはなんかムスッとしてあんま喋らないし
帰ったらまさかの何事も無かったように今井先輩からLINEくるし…(もちろんシカト)
今日はもう恒例だった宮園先輩の追っ掛けも何もやる気が起きなくて。
失恋とはまた違うショック…
つい先日までウキウキしてた自分は一体なんだっていうくらいテンションが上がらなかった。
当然といえば当然だけどね…。
「でもアユくんてイマジュンと仲よかったんでしょ?
今回の件でギクシャクしちゃったりするのかなー?」
「えっ?」
思いがけないことを言われてハッとした。
た、確かにアユと今井先輩は仲よかったけど…
でもだからってあたしのことで二人がギクシャクするなんて、なんかちょっとおかしいよね。
べつに本人達はケンカも何もしてないのに。
「いや、まさかぁ〜…
それは関係ないんじゃないですか?」
「そうかなぁ〜、あたしがアユくんの立場だったらイマジュンにキレると思うけどね」
「…うっそ!
あはは。まさか、そんなことあるわけ…」
ーーきゃぁぁぁっ!!!!