【完】いいかげん俺を好きになれよ
そう言いながら近づいてくる先輩。
何やら不穏な空気が流れて…
え、まさか…
やり返したりしないよね…?
だけどそのままアユに詰め寄ったかと思ったら
右手拳を勢いよく振り上げた。
…あっ…、
「てめぇ…っ生意気なんだよクソッ!!!」
ーーバキッ!!!!
「「…きゃぁぁ〜〜っ!!!」」
骨と骨がぶつかり合うような鈍い音と共に、響き渡る奇声。
あたしは思わず目をぎゅっと閉じた。
そして再び目を開けた時には目の前に
アユが倒れていて…
…ウソ…やだ……
ほんとに殴った…
「…アユっ!!!!」