【完】いいかげん俺を好きになれよ

「せっかくのイケメンが台無しだね(笑)」


「……いんだよ別に。こんなん…」



アユはそう言いながら絆創膏を自分の指でなぞる。


そしてしんみりした顔で



「俺だけ殴っても気分わりぃから…

殴り返されてよかった。むしろ…」


「えっ…」



それを聞いて少し驚いた。



意外…


アユってそんなこと思うんだ…。


なんだ、やっぱり…


すごく優しいんじゃん……


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