病院嫌い
『ゲホッゲホッゲホッゲホッゲホッゲホッゲホッゲホッ………』
さっきから止まらない。
苦しい…。もうだめだ。
そう思ったとき…………。
春樹が入ってきた。
私の様子に気づくとすぐにナースコールを押して看護師に指示を出した。
『彩夏、大丈夫か。 頑張れ、すぐに楽にするからな
とりあえず深呼吸して』
『ハアハアハアハアハアハア………………ゲホッゲホッ………』
春樹の言う通りに深呼吸しようとしたけど苦しくてうまくできない。
苦しい… もうやだ。
『彩夏、頑張って。ゆっくり深呼吸して』
発作が苦しくて辛いけど、春樹が声をかけて手を握ってくれたから少し安心できた。