病院嫌い
ジェットコースターはけっこう混んでいる。
『彩夏、並ぼう』
『うんっ』
列の最後尾に並んだ。
けっこう待つみたいだけど、春樹といっしょだから待ち時間も楽しい。
『春樹、楽しいね。』
『俺も彩夏といっしょだから楽しい。』
それから30分くらい並んでいるとジェットコースターに乗れた。
『春樹、ジェットコースター怖かったね』
……叫んでしまった。
『たしかにスピードか速かったけど叫びすぎ。
でも、可愛いかったぞ。』
……そんなこと言われると照れるよ。
恥ずかしくて先に歩き始めた。
『彩夏、迷子にになるぞ』
春樹はそう言ってまた、私の手を握ってくれた。
顔が真っ赤なのが自分でもわかる。