病院嫌い
病院に着くと診察室につれていかれた。
『…嫌 帰る………グスッ ヒック……。』
…注射怖すぎる。
『彩夏、大丈夫だよ。 とりあえず診察して熱を計ろうか』
春樹はそう言って聴診器をあててくる。
『……いや やめて』
そう言うと春樹は優しく頭を撫でてくれた。
その間に聴診は終わった。
『彩夏、大丈夫、大丈夫 次は熱を計ろうか』
そう言って私の脇に体温計を挟んできた。
熱を計っている間、春樹は後ろからずっと抱きしめて『怖くないから大丈夫』と言ってくれた。