病院嫌い

『彩夏ちゃん、具合悪いよね。 今から病院に行こう。』



『…嫌です』



彩夏ちゃんはゼイゼイいっていて、しゃべるのも辛そうだ。



連れて行かないと。



そう思って今度は強めの口調で言った。



『苦しいのは彩夏ちゃんだよ。 病院に行こう。』


『嫌』


………ダッ


彩夏ちゃんは保健室から逃げてしまった。




あの状態で走ったら発作が起きる。
急いで探さないと。




俺は彩夏ちゃんの無事を祈りながら彼女を探した。






< 26 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop