病院嫌い
『春樹先生、なんでここに』
『彩夏ちゃんのことを迎えにきたんだ。
具合も悪いみたいだし病院に行こう』
『嫌だ』
そう言って走り出すと。
『ゲホッゲホッケホッケホッケホッケホッケホッケホッケホッ』
苦しいよ
『彩夏、大丈夫』
隣にいた花菜がそう言う。
『今日は病院に行ったほうがいいよ』
嫌だ。 病院なんて恐怖でしかない。
『彩夏ちゃん、大丈夫。 今から病院に運ぶからね』
春樹先生はそう言って私の手を掴んで車に乗せようとしている。
抵抗はしたけどあっさり車に乗せられて病院に運ばれた。