病院嫌い
『彩夏ちゃん 終わったよ。』
えっ、 ボーッとしていたよ。
『少し音が悪いから安静にしていてね。』
『……うん』
よかった、痛いことをされなくて。
しばらくすると
『もう、病院を逃げたりしたらだめだよ。』
と先生に言われた。
『それは約束できないかも。』
『彩夏ちゃんが病院を抜け出したときすごく焦ったんだから。』
さすがに今回は悪かったな。
『心配かけてごめんなさい。 せっかくの休みだったのに迎えに来てくれてありがとう。 治療はすごく怖かったけど先生のおかげで少し楽になったよ。』
そう言うと先生は私の頭を撫でてくれた。
それから先生といろいろ話をして、一日が終わった。