病院嫌い
春樹 side
俺は午前中の外来が終わり彩夏の部屋に向かっている。
大好きな彩夏といっしょに住めるなんて嬉しすぎる。
ーガラッ
『彩夏、仕事終わったぞ。行こうか』
『うん、私、すごい楽しみ。』
可愛いことを言うんだから。
『俺も、彩夏といっしょいられるの楽しみだ。 そろそろ行こうか』
俺はベッドの上にまとめてあった彩夏の荷物を持ち上げて歩いた。
『春樹、荷物ありがとう。でも、自分で持つよ』
彩夏はそう言っているけど大好きな彼女に荷物を持たせるなんてできない。
『俺は大丈夫だ。 それにこういうことは男の仕事だ』
そう言って歩いて駐車場まで向かった。
彩夏、可愛いなあ。
いつも可愛いけど私服を着た彩夏はさらに可愛くて大人っぽい。
いっしょに歩いているだけなのに心臓の音がうるさい。