病院嫌い
入院
彩夏 side
『彩夏…………起きて。 彩夏………………』
ん?
目を開けると春樹がいた。
そういえば寝ちゃったんだ。
『ゲホッゲホッゲホッ』
具合が悪い。
絶対に熱が上がっているよね。
『大丈夫か。とりあえず、熱を計って』
そう言って体温計を差し出してきた。
うっ
起き上がれない…………。
『彩夏、ちょっとごめんね』
そう言って私の体を支えて起こした。
倒れる!!
そう思ったけど春樹がしっかり支えてくれたから倒れなかった。
『支えているから力を抜いてて大丈夫だよ。』
春樹は優しく笑ってそう言った。
『……うん』
力を抜いていると体温計が入ってきた。
『そのまま楽にしていて』