夏恋~ひまわりと太陽~



だって今、あたし達の場所てっぺんなんだもん。

綺麗に一番てっぺんなんだもん。



高い所は苦手ではないけれどやっぱり恐い。



「きゃっ!!」


恐いって思ってるのに、蓮が急に動いたのだ。

そのせいでゴンドラがゆらりと揺れた。



「ふっ。やっぱり恐いんじゃん。平気そうな顔してさぁ~。葵ってそうゆうとこ可愛くねぇなぁ」


そう言いながら向かいに座っていた蓮があたしの隣に座った。


「なっ!!すみませんね!可愛くなくて!!」


あたしがひねくれると、蓮はまたふっと笑った。


「恐かったんだろ?」


「恐くな……恐かったです」


「素直でよろしい♪」




蓮が隣に来てくれた事で不安はなくなった。



だけど………









ドキドキが止まらないんですが………。









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