夏恋~ひまわりと太陽~
剛先生!?
「葵っ!!た、たたたたた剛さんが何故か学校にいんだけど!!」
次の時間、授業が数学だったのか、それとも廊下で会ったのかわからないけれど
ドアを勢いよく開けて蓮が入ってきて叫んだ。
「…知ってる」
冷静さを保とうとしても心の中ではすっごい驚いている。
だって、始業式なんてみんな真剣に受けないもん。
話なんて全くと言って良いほど聞いてなかった。
暑くて、誰か貧血で倒れて式早く終わってくれないかなぁ……なんて事考えてたし。
「剛さん、なんで教えてくれなかったんだろうなぁ?」
「知らなかったみたいだよ?剛さんも」
蓮はずかずかとあたし達の教室に入って来て言った。