夏恋~ひまわりと太陽~
「あ~お~い~?どうしたんだよ?」
「あーもう!!う~る~さ~い~!!ほら!!チャイムなるから!!クラス戻りなさい!!」
あたしは蓮の背中をドアの所まで押した。
「あはは!!じゃあまたね蓮くん♪」
「じゃあね!!奈美ちゃん♪」
またデレデレしてるし……。
本っ当蓮って奴は…。
「じゃあ葵、放課後な。玄関で待ってる」
じゃあなと手をヒラヒラさして蓮はクラスに戻っていった。
「ふぅ~ん?『待ってる』だって~♪あんた達なかなかお似合いじゃなぁい♪」
「ばっ!!お似合いって!!別に付き合ってないんだから」
「とか言いながら満更でもない顔しちゃって~」
そう言って奈美は、あたしの真っ赤になった頬を突っつく。