夏恋~ひまわりと太陽~
「れ、蓮!!電話!!」
「え、俺?誰から?」
「お、お母さんから…」
その電話は蓮にだった。
しかも相手は蓮のお母さん。
それは、久しぶりに息子の声が聞きたいなんて言う和んだ感じじゃなく
なんだか大変な事が起こったような声だった。
そんな事だとは知らず、蓮は「母さん?だったら携帯にかければ良いのに…」なんてブツブツ言っている。
そんな蓮を見かねて、「早く!!」と言うと、何事かとみんながシンと静まって蓮を見た。
蓮には早くと言っておきながら、あたしは蓮に受話器をゆっくりと渡した。
「もしもし?」