夏恋~ひまわりと太陽~
その日の夜、なかなか寝付けなかったあたしは、水でも飲もうと思い台所へと行こうとしていた。
ーーあれ?
居間に電気がついてる。
そこまで真夜中じゃないから人くらい居るよね
そう思って気にせずに素通りしようとしていた。
「……………けど…」
でも、少し行ったところで中の声が聞こえてしまった。
ーー蓮の声だ。
こうなったら、誰と、どんな話をしているのか気になって仕方がない。
盗み聞きする気はなかったんだけど、少し開いている扉が「見て見て!」と言っているように見えてくるもので……。