夏恋～ひまわりと太陽～

その音が意外にも大きく響いたから、蓮は驚いた顔をしてあたしを見た。



｢あたし…泣かない!!もう泣かないから!!｣


グッと顔をしかめて、必死に涙を止めた。

なのに、ポロポロと涙がこぼれる。



｢だ、大丈夫！ちゃんと止めるから!!｣


必死に涙をこらえる顔が、そんなにもおかしかったのか


蓮は｢プッ｣と吹き出した。



｢な゛、何で笑うっ!？｣


鼻声の声で蓮を睨んだ。



｢ふっ。ごめん。葵は強いなと思って｣


そう言って、あたしの頭をポンッと叩いた。





そんな事しないでよ……。

せっかく止まりかけていた涙がまた出てくるじゃん。