夏恋~ひまわりと太陽~
携帯を開くと愛しい人の名前が。
“水嶋 蓮”
本当に、本当に蓮なんだ。
大きく深呼吸をしてから通話ボタンを押した。
「…も…もしもし…?」
《…もしもし?葵?》
久しぶりに聞く愛しいあなたの声。
本当に蓮だ……。
蓮なんだ…………。
鼻の奥がツーンとしてくる。
《もしもし?葵?どうした?》
電話なのを忘れて首を横に振った。
《葵ちゃ~ん!!電話だから喋ってね~》
あたしの行動を見ていたかのように、蓮は笑いながら言った。