夏恋~ひまわりと太陽~
「……え?」
一瞬戸惑ってしまった。
……どうゆう事?
一緒になんて見られる訳ないじゃない。
蓮はあたしを騙そうとしてる…?
それとも………
あたし、期待して良いの…?
勢いよくドアを開け、廊下を走った。
「えっ?葵?どこ行くの!?」
お母さんの声がしたけれど、それを無視して玄関に急いだ。
まさか…まさか……。
開けた瞬間、12月の冷たい風があたしの体を包みこんだ。
だけどそれを寒いと思わないのはきっと……
「‥蓮………」
目の前に蓮が立っているからなのだろう。