夏恋~ひまわりと太陽~
ひまわりと太陽
「はい。クリスマスプレゼント」
手のひらサイズの、クリスマスらしい可愛い袋を目の前に差し出された。
キザのくせに、少し照れ屋で不器用なあなたらしい渡し方。
「開けて良い?」
「どーぞ」
一瞬一瞬を楽しむようにゆっくりと開けた。
中には花をモチーフにしたネックレス。
この花ってもしかして……。
「…ひまわり?」
「正解。やっぱ親の金じゃなくて自分の金で買いたかったんだ。だから連絡とれなかった。ごめんな?」
蓮の優しさに胸がキューンとなる。
バイトしてお金貯めたって事だよね。
お金持ちの息子のくせに……。
「……っ」
これを選んでる蓮の姿を想像したら笑えてきちゃうけど、だめだ。
笑いより先に涙が溢れ出す。