夏恋~ひまわりと太陽~



「何で数えんの?」


「え?どれだけ近いか分かるんだよ。光ってから雷が落ちるまで、3秒位までだと結構近くに落ちたってことなの。それに、数えてたら心の準備が出来るから恐くなくなんの」


「へーっ!!すげー!!」


ーピカッ


「光ったっ!!」


「1、2」

ドーンっっ!!!!!


「ちっけーっ!!めちゃくちゃ近いじゃん!!楽しーっ!!!」


蓮は、子供のようにはしゃいでいる。


その様子がとても愛しく思えた。



ーピカッ

『1…』
バーーンッッ

ーーフッ


「あっ、停電した…」


家中の電気が全て消えてしまった。


「音が違うかったもんな!」


「すぐにつくよ」


停電しても全然恐くなかった。


何でだろ………。


とても安心出来たんだ。



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