夏恋~ひまわりと太陽~
勢いよくあけた玄関の前に立っていたのは、いかにも爽やか少年って感じの男の子だった。
男の子っていっても…、あたしと同じくらいの年の人。
「あの~…」
あたしが言うと男の子はニコッと笑って言った。
「今日からお世話になる水嶋です」
………………は?
「あのっ!!…あれ?」
あたしが固まりすぎてたから…その……水嶋さん?が困っていた。
「あの…?どちら様?」
自分でも馬鹿だと思った。
水嶋さんも困っていた。
「葵~?何やってんの?」
奥からお母さんが笑顔で出てきた。
「お…、お母さん……?」