夏恋~ひまわりと太陽~
「ありがとう。葵ちゃんのおかげだよ!!これからもよろしくね!!」
「あ、愛美さぁぁん…」
もう本当の家族のように嬉しかった。
「本当良かった!!」
蓮がニッコリ笑ってあたしの前に手を出してきた。
「うん!!!」
あたしはその手にパンッとハイタッチをした。
次の日。
愛美さんは実家に行った。
ちゃんと家族と話したらしい。
お父さんもお母さんもちゃんと話を聞いてくれたって言っていた。
勿論、奈美とも。
ここ(あたしの家)で暮らすことも許してくれた。
その日に松山家のみんなが挨拶に来た。
「娘をよろしくお願いします。迷惑かけると思いますが…」
「いえいえ…」
松山家のお父さんは想像してたより優しそうな人だった。
もっと厳しそうな人かと思ってた。
ちょっと意外……。