夏恋~ひまわりと太陽~
「ごちそうさまでした」
夕飯を食べた後も、あたしは剛さんの事が気になっていた。
本当にそのままでいいのかな……。
他人のあたしがとやかく言う事じゃないけど…。
やっぱり駄目だよ…。
このままなんてー…。
ちゃんと言わなきゃ…!!
「さてとー…」
剛さんがどこかに行こうと立とうとした。
「あ、た、剛さ…」
ーピンポーーン…
「葵ーっ!!出てくれない?」
「あ、はぁい!!」
タイミング悪すぎ…。
誰だろう、こんな時間に……。
あたしは玄関へと急いだ。
「はぁい!!」
ガララッと玄関のドアを開けたそこには、めちゃくちゃ可愛い女の子が立っていた。
女の子っていうけど、あたしと同じ年ぐらい。
目がクリッとしてて、髪の毛は肩よりもうちょっと長いくらいで、ふわふわしてる。
こんなあたしの説明で分かるだろうか…?
とにかく、お人形さんみたいに可愛いのだ。