夏恋~ひまわりと太陽~
成海さんは帰ったの…?
あたしがどんな顔をしているのか分からない。
けど多分凄く険しい顔をしていたと思う。
そんなあたしの視線に気付いたのか、剛さんと目があった。
あたしの言いたい事が分かったのか、少し悲しげな顔をしたのが分かった。
ポンとあたしの頭を叩いて家の中に入っていった。
まるで先生のようだった。
“あいつを見てきてやって?”
そう言われた気がしてーー…。
家を飛び出して成海さんを追った。
「成海さん!!!」
家を出てすぐに成海さんを見つけた。
下を向いてゆっくりゆっくり歩く彼女。