夏恋~ひまわりと太陽~



成海さんは帰ったの…?


あたしがどんな顔をしているのか分からない。


けど多分凄く険しい顔をしていたと思う。



そんなあたしの視線に気付いたのか、剛さんと目があった。



あたしの言いたい事が分かったのか、少し悲しげな顔をしたのが分かった。

ポンとあたしの頭を叩いて家の中に入っていった。


まるで先生のようだった。






“あいつを見てきてやって?”









そう言われた気がしてーー…。











家を飛び出して成海さんを追った。
















「成海さん!!!」



家を出てすぐに成海さんを見つけた。



下を向いてゆっくりゆっくり歩く彼女。














< 80 / 188 >

この作品をシェア

pagetop