35本の赤い糸

けれど、その時は必ずやって来る。
「あれ、もうすぐでココ出なきゃじゃない?」
1人の女子の声に次々に反応するみんな。
「えーっ。ちょっと早すぎない?」
「もう2時間たったんだねぇ……」

不満そうな声が宙を埋めていく中、1人の男子がその空気を壊した。

「この後、公園とか行ってなんかしよーぜ!」

私が、それを聞いて反応するよりも早く。
「おーっ! いいねそれ!」
「やった! そうこなくちゃね!」
打てば、響くような返答の嵐が、その場を埋めていくーー。

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