冷血ラブリズム~続編、5日更新~
~おまけ~
「…桜花ってもっとわがまま言えばいいのに」
相変わらず弥月はあたしの上にいるまま。
ていうか……。
「弥月退いてよっ!」
「…いや。桜花がわるい」
サラリと言ってしまう弥月を見て思ったんだ。
なんで…こんな短時間で性格が変わっちゃったのー。
「…桜花、教室帰るか」
「うん」
保健室を出る時にあたし達の傍にあるのは、悲しみとか苦しみなんかじゃなくて。
手に灯るお互いの体温と、確かな揺るぎのない気持ちばかり。
「好きだ」とか「愛してる」とかじゃ足りない気持ちをあなたに貰ったの。
そんなあなたに最高の愛のしるしを…。
「弥月、ずっと傍にいてね」
「……ああ」
【本当に終わり】