冷血ラブリズム~続編、5日更新~
「……いや」
そんな言葉に、傷つくどころか少しずつ幸せだなって思えてくるあたしって単純?
弥月が、弥月との距離が…少しずつ縮まってきている気がするの。
「弥月、弥月の気持ちわかんないの。だから…「……好きだ」
その言葉だけで、ドキドキとうるさくてでも…心の中があったかくてうれしくなった。
「話してよ、弥月の気持ち。いつも目、逸らされてて分かんなかった」
素直に言っても、いいよね?
今しか…言えないよね?
「っ…もう二度と言わねえからちゃんと聞いてろよ?」
そう言って語られる弥月の心に、あたしの心に寂しさの影なんてなくなっていったの。
「俺…お前の顔見れねえんだよ。なんか、見てると変な気分になる。すごい不安にもなった。だから…冷たくしてねえとなにするか分かんねえから……」
やっぱりあたしの顔なんて見ないまま言う弥月。
でもあたし…わかっちゃったんだ。
「弥月、恥ずかしがり屋…?」
「っちげえよ」
なんか…弥月、可愛いかも……。
ねえ、弥月があたしに冷たい理由わかったよ。
弥月は弥月なりに、あたしの事愛してくれていたんだよね?
ずっとあたしだけ寂しくて、あたしだけ苦しくなってるって思ってた。
でも…これからはきっと同じ気持ちでいられるよね。
冷たいと思ってたあなたの心、心地よく心に入ってくるのはあなたの事が好きだから。
「弥月、大好きだよ」
「……お前、今のこの状況わかってんの?」
【終わり】