10年後も、キミと。
「俺、あの日、ゆりちゃんと話したくて、ちょうど部活も雨で休みだったし、駅で待ち伏せしてたんだ」
「そうだったんだ・・・」
「そしたら、ゆりちゃんと雅人が並んで歩いてきたから、すごいショックで。
俺、ガキだったからさ、堂々と二人に挨拶すればよかっただけなのに、何も言えずに帰っちゃってさ。
慣れないことするもんじゃないな、ってめちゃくちゃ後悔した」
「誤解させちゃってごめんね、ツラかったよね」
私だって、逆の立場だったら、挨拶できないと思うから。
素直に、ごめんねっていう言葉が出てきた。
雅人くんは、私の目をまっすぐ見て、言った。
「ゆりちゃん、やっぱ、優しいな。
俺、惚れなおした」
「・・・えっ、今のって・・・」
「もちろん、俺のゆりちゃんへの、素直な気持ち」
「そうだったんだ・・・」
「そしたら、ゆりちゃんと雅人が並んで歩いてきたから、すごいショックで。
俺、ガキだったからさ、堂々と二人に挨拶すればよかっただけなのに、何も言えずに帰っちゃってさ。
慣れないことするもんじゃないな、ってめちゃくちゃ後悔した」
「誤解させちゃってごめんね、ツラかったよね」
私だって、逆の立場だったら、挨拶できないと思うから。
素直に、ごめんねっていう言葉が出てきた。
雅人くんは、私の目をまっすぐ見て、言った。
「ゆりちゃん、やっぱ、優しいな。
俺、惚れなおした」
「・・・えっ、今のって・・・」
「もちろん、俺のゆりちゃんへの、素直な気持ち」