10年後も、キミと。
彼っていうのは、やっぱり3年生から同じクラスの、遠藤雅人くん。

雅人くんは、ファンクラブにも興味なさそうで、なんていうか、一歩引いてみんなを見ていたというか。


みんなと普通に遊んだりもするんだけど、相手の気持ちを読み取ってしまうというか。

ちょっと大人びた、ピアノを弾くのが上手な男の子だった。



そんな雅人くんは、私にくれた1/2成人式の時のカードの「好きな異性」の欄に、





「おまえだよ」



って、一言だけ書いてたんだ。
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