10年後も、キミと。
「そんなに緊張しなくていいからさ。
そこ、座って」
雅人くんは、笑って椅子をすすめてくれた。
「ここ、俺が中学の時から使ってる練習スタジオなんだ。
日本は2年ぶりだから、やっぱりここで練習したくて。
なんか、弾いてほしい曲はある?
・・・って、突然言っても浮かばないよな」
雅人くんは、ひとつ深呼吸すると、曲を弾き始めた。
緊張がとけていく、優しいメロディ。
目を閉じたら、情景が浮かんでくるような曲。
雅人くんは、時々私の表情を見ながら、弾いていた。
ずるいよ、雅人くん。
こんな状況で、雅人くんを好きにならない人なんて、いないよ。
そこ、座って」
雅人くんは、笑って椅子をすすめてくれた。
「ここ、俺が中学の時から使ってる練習スタジオなんだ。
日本は2年ぶりだから、やっぱりここで練習したくて。
なんか、弾いてほしい曲はある?
・・・って、突然言っても浮かばないよな」
雅人くんは、ひとつ深呼吸すると、曲を弾き始めた。
緊張がとけていく、優しいメロディ。
目を閉じたら、情景が浮かんでくるような曲。
雅人くんは、時々私の表情を見ながら、弾いていた。
ずるいよ、雅人くん。
こんな状況で、雅人くんを好きにならない人なんて、いないよ。