10年後も、キミと。
私は、心が痛かった。

ふたりを比べるなんて、ひどいことを考えていたんだから。

比べることなんて、できない。


「いま、俺たちを比べられないなんて、考えてない?」

「えっ?」


なんで、雅人くんは何でもわかるんだろう。


「ゆり、比べていいんだ。

俺たち3人は、偶然出会って、また巡りあって、いま同じ時間を共有してるんだ。

もう大人なんだし、自分たちで選んでいいんだから」
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