10年後も、キミと。
芳樹くんとの電話を切ったとたん、雅人くんからLINEが届いた。


「家に着いたよ。

今ごろ、芳樹から電話がきて、話してる頃かな。

俺は、時間もないし、ゆりがそばにいてほしい時にも、一緒にいてやれない。

でも、ゆりを想う気持ちは、誰にも負けないから。

俺を信じて、待っててほしい。

もう少し修行したら、日本にいられる時間も増えてくると思うから。

もし、ゆりが芳樹を選んだとしても、それはゆりが選んだ結果だから、俺は受け入れるよ。

相当ヘコむと思うけど。


あと、俺のワガママだけど。

水曜、空港で直接俺に、結論を聞かせてほしいんだ。

どっちにしても、ゆりに見送られて、出発したいから」
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