10年後も、キミと。
「あっ、えっと」

「制服姿、かわいいね。

似合ってる」

「ありがとう」

「せっかくだから、そのケーキを4個くれる?」

「はい、ありがとうございます。

お持ち歩きのお時間は?」

「ゆりちゃんを家まで送って、俺が帰るまで」

「では、3時間分の保冷剤をおつけします」

「じゃあ、ゆりちゃんと一緒にいられるのは、2時間ぐらいってことか」

「お会計は、1,728円になります」

「じゃあ、2,000円で」


そんな、普通のやりとりをしながら、私は、ドキドキして手が震えてしまった。

予想もしてなかった事態に、軽くパニックになってた私。
< 159 / 283 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop