10年後も、キミと。
「これからケンカもするだろうけど、俺がゆりを好きな気持ちは変わらないから」

「うん、よろしくお願いします」


芳樹くんが笑ってる。

私は、その笑顔に癒やされてる。


今日あったことなんかを話しながら家まで送ってもらった。


「じゃあ、おやすみ」

「送ってくれてありがとう」

「当たり前だろ、彼女なんだから」

「そんな、当たり前だなんて思ってないよ」

「ゆりは優しいな、ま、そこが好きなんだけど」


おやすみ。

そっとキスされて、家に入った。


一瞬、幸せにひたっていた。
< 175 / 283 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop