10年後も、キミと。
きっと、芳樹くんを好きになれる。

芳樹くんは、優しいし、ずっとそばにいてくれる。

だいじょうぶ。


そう言い聞かせながら、空港へ向かった。



空港は、たくさんの人がいた。

旅行へ行く人、仕事の人。

みんな大きなキャリーバッグを持って、目的地へ飛んでいく。

だいぶ早く着いたから、ベンチに座って、雅人くんのことを考えてた。


小学生の頃、いつも見守ってくれてた。

気づくと、いつもそばにいて。

20歳で再会して。

大人の男性になってて、包みこむような優しさと言葉にドキドキした。


でも、やっぱり、離れてしまうのが不安。

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