10年後も、キミと。
ごはんも美味しくて。

お布団もふかふかで。

お風呂にまた入ったりして。


芳樹くんは、私の隣に、ずっといてくれて。

何度も何度も、キスをして。

「ゆり、大好き」って、何度も何度もささやいてくれて。

また求められて、ひとつになって。


客観的に見たら、仲良しカップルだけど。


私の中には、雅人くんへの想いが消えずに残っていて。


そんな、私のモヤモヤした心を感じたのか、布団の中で私を腕枕しながら、芳樹くんは、

「ゆり。

まだ、雅人のこと、好き?」

って、我慢していたのを吐き出すように、つぶやいた。


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