10年後も、キミと。
ふたりで朝食を食べて。

チェックアウトまで、近くを散歩してた時。


芳樹くんが、私の右手を握りながら、

「俺、昨日情けないこと言っちゃったよな。

お互い好きなんだから、自信もっていいのにな。

俺はゆりの隣にずっといるから」


なんて言うから。

私は、自分に暗示をかけた。


だいじょうぶ。

雅人くんのことは、忘れられる。
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