10年後も、キミと。
ランチしながら、利絵にサヨナラしたことを話した。


「ゆりが決めたことだから、それでいいんだけど。

ほんとにいいの?

好きなら、距離なんて気にならないはずだよ?

ゆりは、想ってくれる芳樹くんに悪いからとか、相手のことばっかり考えてない?

ゆりの気持ちはどうなの?」


「もう、いいんだ。

これ以上、雅人くんを苦しめたくない。

私は、芳樹くんが好き。

それ以外は何もないよ」


利絵は黙って、私の頭をなでてくれた。


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