10年後も、キミと。
夜になって、ふたりで最後に観覧車に乗ることにした。


「きれい・・・」

「ゆり、隣に座っていい?」

「うん」


なんか、ドキドキする。


「てっぺんまで、もうすぐだね」

ドキドキを隠すように言ったら、

「ゆり、大好きだよ」

芳樹くんがキスしてくれた。


唇が離れた瞬間、

「芳樹くんが好き」

って言った。


ふたりだけの空間。

このまま、時間が止まればいいって思った。
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