10年後も、キミと。
雅人くんとお昼ごはんを食べながら、たくさん話した。
ピアノのこと、日本に帰って最初に食べたくなるもの、私のバイト先のこと、大学のこと。
そして、芳樹くんのこと。
「俺、帰国してからすぐ、芳樹に連絡したんだ。
そしたら、ゆりに誤解されてるって悩んでて、二人で飲みに行ったんだ」
それで、芳樹くんは雅人くんが帰ってること知ってたんだ。
「芳樹は、自信がないって言ってた。
ゆりの気持ちの中に、いつも俺の気配を感じるって」
芳樹くん、ごめんね。
言葉にしてなくても、わかってたんだね。
「俺がゆりを奪ってもいい?って聞いたら、雅人なら安心だって笑ってた。
芳樹は、けっこう無理してたみたいだな。
最後には、俺が初恋の相手だからな、って威張ってたけど」
ピアノのこと、日本に帰って最初に食べたくなるもの、私のバイト先のこと、大学のこと。
そして、芳樹くんのこと。
「俺、帰国してからすぐ、芳樹に連絡したんだ。
そしたら、ゆりに誤解されてるって悩んでて、二人で飲みに行ったんだ」
それで、芳樹くんは雅人くんが帰ってること知ってたんだ。
「芳樹は、自信がないって言ってた。
ゆりの気持ちの中に、いつも俺の気配を感じるって」
芳樹くん、ごめんね。
言葉にしてなくても、わかってたんだね。
「俺がゆりを奪ってもいい?って聞いたら、雅人なら安心だって笑ってた。
芳樹は、けっこう無理してたみたいだな。
最後には、俺が初恋の相手だからな、って威張ってたけど」