10年後も、キミと。
両親と弟に向き合う形で、雅人くんと私が並んで座る。


「明けましておめでとうございます」

みんなで挨拶した。


数秒間の沈黙を破って、

「いやだ、なんだか結婚の挨拶みたいねぇ」

お母さんの冗談に、


「遠藤雅人です。

いつか結婚したいと考えているほど、ゆりさんと真面目にお付き合いしています。

今後ともよろしくお願いいたします」

雅人くんの堂々とした挨拶に、みんな驚きながらも、雅人くんを歓迎した。


お父さんと雅人くんは、ビールを飲みながら盛り上がって。

お母さんと私は、そんな二人の世話をして。

弟は、二人の話を聞いている。

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