10年後も、キミと。
雅人くんを駅まで送ろうとしたら、
「駅から家まで一人で帰すのは心配だよ」
と言って、家のそばの公園で少し話すことにした。
「ふたりっきりになれて嬉しい」
正直な気持ちが言葉になる。
だって、またしばらくは会えなくなるから。
「ゆり、無理していい子を演じたりすんなよ。
俺は、そのまんまのゆりが好きなんだから」
「雅人くんって、なんでもお見通しなんだね」
「ゆりがわかりやすいんだよ」
繋いだ手が、あったかい。
「そうだ、明日どこへ行くの?」
「んーと、俺んち」
「へっ?」
「俺の家族にも紹介したいから」
「そ、そんな、心の準備が」
「だいじょうぶ、ちゃんと話してあるから」
「駅から家まで一人で帰すのは心配だよ」
と言って、家のそばの公園で少し話すことにした。
「ふたりっきりになれて嬉しい」
正直な気持ちが言葉になる。
だって、またしばらくは会えなくなるから。
「ゆり、無理していい子を演じたりすんなよ。
俺は、そのまんまのゆりが好きなんだから」
「雅人くんって、なんでもお見通しなんだね」
「ゆりがわかりやすいんだよ」
繋いだ手が、あったかい。
「そうだ、明日どこへ行くの?」
「んーと、俺んち」
「へっ?」
「俺の家族にも紹介したいから」
「そ、そんな、心の準備が」
「だいじょうぶ、ちゃんと話してあるから」