10年後も、キミと。
まだまだ一緒にいたいのに。
空港に着いてしまった。
出国手続きを済ませて、ふたりで展望デッキに来た。
前、ここに来たのはまだ暑い季節で。
サヨナラしようと決めてたのに、雅人くんに初めてキスされた場所。
今は、くやしいくらいの冬晴れ。
「なんか思い出すな、ここでゆりにキスしたこと」
「私も、おんなじこと考えてた」
「俺たち、まだ始まったばかりだけどさ。
離れちゃうけど、ずっと一緒だからな」
そう言うと、雅人くんはギュッと抱きしめてくれた。
「まわりに人がたくさんいるのに」
「気にすんなよ。
会えない時間の分も、いま我慢して後悔したくないから」
空港に着いてしまった。
出国手続きを済ませて、ふたりで展望デッキに来た。
前、ここに来たのはまだ暑い季節で。
サヨナラしようと決めてたのに、雅人くんに初めてキスされた場所。
今は、くやしいくらいの冬晴れ。
「なんか思い出すな、ここでゆりにキスしたこと」
「私も、おんなじこと考えてた」
「俺たち、まだ始まったばかりだけどさ。
離れちゃうけど、ずっと一緒だからな」
そう言うと、雅人くんはギュッと抱きしめてくれた。
「まわりに人がたくさんいるのに」
「気にすんなよ。
会えない時間の分も、いま我慢して後悔したくないから」