10年後も、キミと。

ふたり一緒に

雅人くんが出国してから、もう1週間。

さすがにお正月気分は抜けてきたけど、大学は受験シーズンで休みだし、今日はひさしぶりに利絵とランチしてた。


「私は、ゆりが遠藤を選ぶと思ってたよ」

「えっ、どうして?」

「だって、細谷といるゆりは、なんだか無理してるように見えたから。

それに、細谷も我慢してる気がしてた」

「そうかな」

「細谷、祐也に相談してたから、私も含めて3人で会ってたりしてたんだから」

「そうだったんだ、ごめんね」

「じゃ、今日はゆりのオゴリだって」

「やりー!」

「俺、スペシャルランチな」



「えーっ?

なんでふたりがここに?」


突然、芳樹くんと祐也くんが合流してきた。


「雅人がいないから、慰めようかと思って」

「毎日連絡してるから平気だよーだ」




< 279 / 283 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop