10年後も、キミと。
高3の文化祭。

男子校の文化祭なんて、彼女を自慢する場所か、彼女をみつける場所でしかない。


坂口は、彼氏を探しに、ゆりちゃんじゃない友達と来てた。

坂口は俺の友達の祐也と偶然出会い、祐也とイベント当番の交代をしに現れた俺と、再会したってわけだ。

坂口は、かなり驚いてたけど、意外と冷静だった。


俺はとりあえず、「ひさしぶり」と乾いた声で返事するのが精一杯だった。


さとみとの待ち合わせまで時間があったし、祐也が当番をする1時間だけ、坂口とお茶することにした。


「坂口、祐也のこと気に入ったんだ?」

「うん、まあね。タイプだし」

「祐也、いいヤツだよ。彼女いない歴、半年ってとこ」
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