10年後も、キミと。
#4
雅人の気持ち
ゆりは、芳樹が好きだった。
芳樹も、ゆりが好きだった。
言われなくても、見てればわかった。
だから、俺は、ゆりが好きだっていう気持ちを、隠すしかなかった。
ゆりに伝えたって、ゆりを困らせるだけだから。
ゆりに伝えられない想いを、ピアノの練習にうちこむことで、忘れようとした。
そんな時、1/2成人式で、ゆりからカードをもらった。
「好きな異性」
・・・そんなの、書けるわけないじゃんか。
芳樹も、ゆりが好きだった。
言われなくても、見てればわかった。
だから、俺は、ゆりが好きだっていう気持ちを、隠すしかなかった。
ゆりに伝えたって、ゆりを困らせるだけだから。
ゆりに伝えられない想いを、ピアノの練習にうちこむことで、忘れようとした。
そんな時、1/2成人式で、ゆりからカードをもらった。
「好きな異性」
・・・そんなの、書けるわけないじゃんか。