10年後も、キミと。
悶々とした春休みを過ごし、俺は芳樹と同じ地元の公立中学へ進学した。

中学に入って、ピアノのレッスンは厳しくなっていったけど、やりがいも感じていた。


芳樹は時々、ゆりと会っていたらしかった。

会ったことを、ご丁寧に俺に報告してくれた。


俺は、ゆりへの想いを秘めたまま、芳樹の話を聞いていた。


そして、中2の秋。

俺は偶然、ゆりと再会したんだ。
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